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円卓会議


UNEPは2004年9月下旬、イラク湿原管理に関する円卓会議をヨルダンの首都アンマンにおいて開催しました。イラク政府、国連機関、アメリカ、カナダ、イタリア等の二国間援助機関、および日本政府関係者を含む約70人が参加しました。イラクからは、ミシュカット・アルムゥミン環境大臣、環境副大臣を含む15名の環境省や他の省庁職員、大学および南部州代表などが出席しました。日本からは、小池百合子環境大臣、外務省及び環境省の関係者が参加しました。会議の議長役はクラウス・テプファーUNEP事務局長が務め、UNEPのイラク復興へ向けた活動内容等などを説明し、参加者間での協議をまとめました。オープニングにはヨルダンの環境大臣も出席し、隣国としてイラク復興への協力姿勢を表明しました。

この円卓会議の特色の一つとしては、イラク側のステークホルダー(当事者)の出席者の層の厚さが挙げられます。環境大臣、関係省庁の職員、大学教授のみならず、湿原地帯の住民代表2名も当事者として発表や協議に参加しました。2名の住民代表である宗教指導者の参加は、住民が当事者として湿原問題の国際会議で意見を述べる初めての機会となりました。アルムゥミン環境大臣の参加は、イラク国内における湿原管理およびUNEPプロジェクトの重要性を裏付けました。アルムゥミン大臣は、湿原管理は国レベルの最優先事項という見解を数回述べ、環境省のみならず他の省庁、地方自治体との連携と共同対応を約束しました。

第二の特色として挙げられるのが、日本のイラク復興へ向けての協力姿勢や、湿原問題に関する関心の高さが国際的に明確になったことです。日本政府は、国連イラク復興信託基金を通して複数のプロジェクトをサポートしています。その内の1件である当プロジェクトの会議に環境大臣および、外務省からのハイレベルの参加があったことに対し、国連イラク復興基金代表者、イラクとヨルダンの環境大臣、他国連機関や二カ国機関の参加からも感謝の意が表明されました。また、研修プログラムのサポートなど、今後の協力に向けての前向きな姿勢が評価されました。

第三の特色は、この会議をきっかけとして、各種援助機関の連携や協力体制を整える協議が始まったことです。保健衛生、農業水資源、国内難民などの環境以外の分野における取り組みの発表があり、プロジェクトレベルでの協力の具体案が提示されました。また、イラク政府や各種機関は、長期的な湿原管理のプラン作りに向けて、連携体制を整える必要があることを認識しています。連携体制を国際的にサポートする機関が必要であり、UNEPの調整機関としての参加が要請されました。この問題に関する協議は会議後も続いており、近日の枠組み提案を目指し、関係機関との調整が行われています。