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「湿原情報ネットワーク(MIN)」に関する研修(マナーマ)



イラク南部湿原環境管理支援プロジェクト
UNEP/DTIE/国際環境技術センター(IETC)
マナーマ(バーレーン)
2006年4月25〜26日



背景

イラク南部湿原においては、環境面・社会面ともに入手可能な情報の量が限られており、このことが湿原環境の復元に取り組む人々にとって大きな妨げとなっています。2005年3月に開設された湿原情報ネットワーク(MIN)は、ウェブサイトを基盤とする技術を用いてこの問題への対処を図るものです。このシステムは、UNEP技術・産業・経済局(DTIE)国際環境技術センター(IETC)が開発したEST情報システム(ESTIS)と同様の構造を用いています(UNEP DTIE IETC、2003年)。アラビア語・英語の両言語で利用可能なこのシステムは、湿原環境をとりまく人々にとって、情報を共有するための基盤となるものです。MINはまた、技術管理のための手段・方法を提供し、問題への対処法を教示したり、共同戦略を打ち立てたり、関係者間のパートナーシップの構築にも役立ちます。

概要

UNEP-IETCは、UNEP-ROWA(UNEP西アジア地域事務所)と共同で、ESTISおよび湿原情報ネットワーク(MIN)に関する2日間の集中研修を開講しました。この研修は、アラビア湾大学(AGU)大学院の砂漠・乾燥地科学科のサポートを受けて、AGUで行われました。今回のESTIS研修は、参加者にESTISシステムの利用法を習熟させることを目標として実施されました。ESTISシステムは、以下を促進する画期的な多言語電子サービスです。

1.技術情報の提供を目的としたウェブサイトの作成および管理

2.複数のESTISウェブサイトにまたがる情報の共有と検索

3.情報管理の分散化(どこにいても作成者本人がサイトの内容を新しく作成したり編集したりできる)

4.ウェブ設計者以外による情報の発信(ESTISのインターフェースはMSワードと同様に、単純でありながらも高性能)

5.カスタマイズ可能なテンプレートの使用によるデザインの一貫性

6.国連の全公用語を含む多言語サポート

7.複数のサーバにまたがる情報複製(サーバ同士が近いほど、情報へのアクセス速度は速い)

8.サイトの信頼度の向上(サーバが機能停止した場合、他のどのサーバでも代用することができる)

研修

研修は英語で行われ(アラビア語サポート付き)、「養成者を養成する」という構想のもとで企画されました。受講者は以下のことを実行できるように指導が行われました。

- インターネット上でのESTISのウェブサイトの作成および管理

- 複数のESTISウェブサイトにまたがる情報の共有と検索

- 知識管理の重要性の認識

参加した各省関係者は研修終了時までに湿原情報ネットワーク(MIN)を通じて湿原に関する情報を共有するためのウェブサイトを、拡充あるいは新設しました。この目的のため、受講者には、研修中にアップロードできるように各省より実質的なデータ(ロゴマーク、写真、画像、書類など)を持ち寄ることが求められました。

グループ演習

今回の研修の大半はグループ演習形式で実施され、MINを構成する予定のウェブサイト毎に、その担当者が一つのグループになりました。グループ演習ではまず、講師よりESTISの基本的な考え方や技術を修得することから始まりました。その後、各グループは各自のMINウェブサイトの設計と作成に取りかかりました。その際、講師は各グループ間を回り、個々のグループに助言を与えたり、設計・作成の補助を行いました。

成果

受講者の多くはすでにある程度情報技術に通じていたため、ESTISの概念を容易に理解し、各自のMINのサイトの内容の更新、あるいは拡充を行うことができました。研修終了時には、MINウェブサイトが新たに2つ作成されました。この2つのウェブサイトは、内容が更に拡充された後にMINに追加される予定です。