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UNEPイラク南部湿原環境管理支援プロジェクト延長キックオフ会合- 概要


イラク南部湿原環境管理支援プロジェクト
UNEP/DTIE/国際環境技術センター(IETC)
パリ(フランス)
2006年4月7日

概要

2006年4月7日、国連環境計画(UNEP)技術・産業・経済局(DTIE)国際環境技術センター(IETC)は、イタリア政府からの拠出金によりUNEPが現在実施しているイラク南部湿原環境管理支援プロジェクト第2期事業の目的について議論するため、キックオフ会合と調整会議を開催しました。この会合はまた、イラク南部湿原の環境管理を行うために必要なデータの不足の克服について議論するための場ともなりました。

目的

会議は以下を含む目的のために行われました。

- 本プロジェクトに携わるイラク側、ドナー国などの関係者との協議を行う。
- 本プロジェクト全体の目標、および目標を達成するために必要な具体的な活動に対し、すべてのプロジェクト関係者が理解と賛同を示していることを確認する。
- イラク南部湿原の環境管理の向上につながるデータ不足の解消、およびデータの必要性について議論する。
- データ不足の解消と必要なデータ収集のために有効な湿原情報ネットワーク(MIN)、およびイラク南部湿原情報システム(IMOS)について紹介する。

背景

イタリア政府は、UNEPによるイラク南部湿原プロジェクトの第2期事業(第2フェーズ−A)を実施するための資金拠出を約束しました。本プロジェクトが延長されることによって、UNEPは、水、環境および社会経済的要因のデータ収集と分析活動を支援し、統一されたデータシステム上でデータを共有・利用するためのハードウェア、ソフトウェア、また利用するにあたっての研修の機会を提供することができるようになります。

まず、UNEPによりプロジェクト概要の説明が行われ、続いて、イラク環境省、水資源省、地方自治・公共事業省の高官によって、イラク南部湿原の適切な管理に深く関わるデータ不足の克服の問題についての発表が行われました。午前の部ではまた、イタリアの代表者によって、イタリア政府がイラク政府との連携の下で作成を進めているイラク南部湿原環境管理基本計画の草案が発表されました。

午後の部は議論にあてられました。この議論の結果、合意された提言の概要は以下の通りです。

提言及び実行項目

- イラク国内でのドナー活動の調整は非常に重要であり、政策者レベルのみならず技術者レベルで実施する必要がある。UNEPには、イラク南部湿原を援助するドナー間の調整という特別な任務が課せられており、今後6ヶ月以内に再度ドナー調整会議を開く。
- あらゆるデータシステム、およびデータ収集の取り組みに関する情報交換はまとめて整理される必要がある。UNEP-DTIE-IETCはすべてのパートナーと連絡を図り、使用されているさまざまなシステムを評価し、査定し、報告を行う。
- 必要とされている種類のデータに対応するソフトウェアを用いてデータシステムを構築する必要がある。
注:考え方としては、新しいデータベースを立ち上げるということではなく、既存のデータを効率的に活用するために、データをいかにして利用し、役立たせればよいかを割り出す。
- データシステムはイラク人によって運営されるべきであり、その構築および維持管理にはイラク人を採用する必要がある。その第一歩として、各関係省庁において、データの収集、入力および管理に必要な人員数を把握する必要がある。その後、イラク人に対し、広範にわたるデータの収集、入力、管理の研修を行う。
- イラク南部湿原内の廃棄物管理に関する情報は深刻に不足している。UNEPはイラク地方自治・公共事業省と協力し、バスラ、ミサーン、ジカールの南部3州について、初期データの収集と入力を開始する。
- さらに必要なデータとしては、南部湿原地帯の土地利用(ゾーニング)と関連しているものである。再冠水する可能性のある地域にある集落の移動を支援するためには、標準的な生活状況に関するデータとともに、基本的な生態系に関するデータも必要となる。
- データシステムの分析および本プロジェクトの進捗状況に関する議論は、今後数ヶ月にわたって続けられる予定となっており、次回のドナー調整会議(日時は未定)とともに議論の場を設けることが検討されている。