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第2フェーズ-B: 2006年6月〜


概要

プロジェクトの第2フェーズ-Bは日本政府の資金提供により2006年7月にスタートして以来、飲料水供給と水質管理、パイロットプロジェクト実施、およびコミュニティレベルの意識向上に向けた活動の支援を行っています。

第1フェーズでの成功を土台に、データ分析活動を補完してきた第2フェーズ-Aに続き、本フェーズでは、飲料水の供給や、湿地環境と住民の健康を守る取り組みを実践するコミュニティレベルでの能力開発を行うことにより、対象コミュニティを増やした早急な救援事業を目指します。


活動

2006年7月、第2フェーズ-Bの開始に際し、プロジェクトを協議し連携を確立するための初回会合がヨルダンのアンマンで開催され、イラク環境省、水資源省、地方自治公共事業省の高官が出席しました。


飲料水供給の試験的実施

第1フェーズと同様に、UNEPはイラク関係機関に飲料水供給プロジェクトの対象コミュニティを合同で指名するように要請しました。そしてイラク側の推薦に基づき、ジカール州内にある人口約3,000人のAl-Ghreej村落を環境上適正な技術(EST)による飲料水供給の試験的実施対象地区に選びました。このコミュニティに最も近い水源はユーフラテス川で、この川の水はイラクの飲料水基準では脱塩が必要とされます。このコミュニティはパイロットプロジェクト実施に対して,
重要な選定基準の一つである、積極的な協力と支援を表明しています。現在、現地調査と施設設計が進行中で、その後EST設備の調達と設置が行われる予定です。


研修コース

ESTを用いた飲料水供給に関する研修コース(2006年12月6〜15日、滋賀)

この研修コースは、ESTによる飲料水供給と水質管理に関して、イラク人側スタッフを研修するために開催されました。研修は予備研修と2週間の本研修とで構成されました。予備研修はイラク国内(2006年10月29〜31日、ジカール州)で行われ、イラク関連3省から20名が参加し、このうち最終試験で優秀な成績を収めた9名が、日本での2週間の本研修に参加しました。


国際ワークショップ

イラク南部湿原管理に関する国際ワークショップ(2006年12月8日、京都)

本ワークショップは、イラク南部湿原の現状を環境、水資源、社会経済の観点から検討し、現地で行われている管理に向けた様々な取り組みの結果や成果を分析し、そうした取り組みに対するイラク人利害関係者の意見を聴取し、持続可能な湿原管理のさらなる支援方法を検討することを目的として開催されました。


記者会見と表敬訪問に関する報告(2006年12月7日、東京)

UNEPはイラク南部湿原プロジェクトの進行状況について東京で記者会見を開きました。会見にはイラク環境副大臣のトゥアマ・ヘロウ氏、外務省から福島秀夫地球環境課長、およびUNEPイラク南部湿原プロジェクトのナショナルコーディネーターであるアリ・アルラミ博士らが出席しました。この記者会見でプロジェトの成果、特に最大22,000人の住民への安全な飲料水の供給が評価され、追加支援の必要性が強調されました。この記者会見を契機とした報道は100件を超えました。本件についてのUNEPプレスリリースは以下のリンクからアクセスできます。

2006年12月7日:UNEPはイラク南部湿原再生に関する新たなデータを発表(UNEPプレスリリース)


環境啓発プログラム(地域コミュニティレベルの取り組み)

このプロジェクトでは女性、湿原環境、健康に焦点を当てたコミュニティレベルでの取り組みを支援しています。これまでに3州内の15村落で、Women and Environment Organization (WEO)およびバスラ大学との協力による活動が行われています。またプロジェクトは、住民啓発キャンペーンや、現地の女性インストラクターによるコミュニティレベルのワークショップ、対象グループへの環境や健康状態の改善のための情報資料や品物の配布、住民が共同で使用・管理できる施設の設置など、地元で実施でき、対象住民によって十分理解ができる、効果的なの活動を支援しています。こうした取り組みの対象となる村落の大半は、環境や基本医療の面で問題を抱えていますが、これまでいかなる二国間、多国間支援も受けたことがありませんでした。このことから、本プロジェクトでは地方村落の住民、特に女性の緊急ニーズに応える取り組みとなっています。



プロジェクトのための啓発資料の更新

「よみがえる自然」第2版(2006年12月)

広く読まれているこの小冊子の第2版が2006年12月に刊行され、最新のプロジェクト進捗状況が掲載されています。アラビア語、英語、日本語版があり、紙媒体の他、電子版をダウンロードして読むこともできます。


UNEPの支援によるイラク南部湿原に関するBBC番組「アース・レポート」(2006年11月)

プロジェクトでは、第1フェーズで収集した多数の映像を活用して、環境テレビトラスト(TVE:Television Trust for the Environment)によるアース・レポート・シリーズの一環として、国際放送向けのBBCのドキュメンタリー番組や、国際ニュース番組へ配信する短編ビデオニュース・リリースの制作を支援しています。イラク南部湿原をテーマとしたBBCの「アース・レポート」は2006年11月から世界に向けて放送されました。